ニューロング  

2014.11.28

製袋機の歴史3

角底(かくぞこ)紙袋の歴史は浅く、機械による生産は昭和初期、輸入機械により角底(亀の甲)袋の輪転製袋機が導入されました。しかし、量産されるまでには至っていませんでした。
角底袋の生産は、終戦後のGHQ統治時代、アメリカ軍のPX(Post exchange = 基地売店)で、当時アメリカで普及していたグロサリーバッグ(食糧雑貨袋)の供給からはじまったと言われています。昭和35年、近藤会長が西独ガルテマンとの技術提携に成功し、国産初の汎用型角底袋製袋機(写真-左)を完成、次いで昭和37年には単能型角底袋輪転製袋機(写真-右)を開発したことにより、日本において急速に角底紙袋が普及していきました。
高度経済成長にともなってスーパーマーケットやチェーン店が全国的に拡大し、いっせいに角底袋が使用され、それに伴って小売店でも使用されるようになりました。その後、把手(とって)付角底袋製袋機が開発され、生活に便利で「動く広告」としての角底紙袋の位置を不動のものとしました。生産能力も毎分200袋(たい)を超えるようになりました。
角底紙袋は普及し始めた当初は、アメリカ的色彩の濃い発達をしました。袋の製造方法は、自動的にクラフト原紙のロールをチューブ状に引き出し、縦方向に貼り合わせ、裁断し、底を糊貼りして、袋を作ります。この高速でクラフト紙を裁断する工程でギザギザにカットする方法と直線状にカットする方法があります。直線状にカットすれば簡単ですが、ノコギリ状の刃物は、ストレートな刃物に比べて紙に当たる点が分散するので裁断方法としては有利です。アメリカやヨーロッパではストレートカットが一般的でした。
しかし、1960年代、ニューロングが角底袋製袋機を製造開始してから日本の「人に優しい」国民性から美的感覚を求める風潮も加わり、より高級感のある紙袋へと変化しました。例えば、最初、ギザ目状カット、ストレートカットの両方がありましたが、外国に比べて日本人の指先はデリケートなため、クラフト紙の切断面で指を切らないよう、エンドユーザーに優しいユニバーサルデザインの観点からも、日本ではギザ目状カットが多くなっています。
この点は、日本テレビ「月曜から夜ふかし」で注目され、2013年9月24日のテレビ放送となった次第です。現在、角底袋製袋機は、日本において日本人の優しさにより、外国に類を見ないほど進化しています。



日本包装機械工業会、昭和62年発行記念誌「20年のあゆみ」、テックタイムス、昭和63年発行「最新・紙加工便覧」から抜粋加筆。

 
国産初の汎用型角底製袋機   単能型角底袋輪転製袋機



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