ニューロング  

2015.03.18

包装と容器の歴史1「米俵」

 江戸時代の経済は米本位制でした。「米」は貨幣であり、マクロ経済の尺度であり、会計年度に何人雇用できるかの行政指標としても非常に便利でした。各藩は江戸や大坂に米を運び現金化。藩会計収支の決済を行いましたが、「石」という単位を使いました。「石」は容積の単位(約180ℓ)で、物流・流通の基準となる重要な度量衡でもありました。
「石」は包装と切り離せない包装単位でもあります。俵(たわら、容量単位はヒョウと読み、俵=4斗=72ℓ、米の重さ約60kg)一石=二俵半なので、五俵をハエ積みすれば二石。つまり五俵ハエ積みにして積み上げると、石数が一目瞭然です。
ちなみに、一反(360坪)から収穫される一石の米は、大人一人が一年間で食べる量、一合の米が一食分と言われました。侍が主君に雇われる時、年俸を何石「知行取り」(総収入)、あるいは何俵何人扶持(ブチ)「蔵米取り」(手取り収入)に決められました。大岡越前、遠山の金さん級の旗本・町奉行の総年収は約三千石、下級武士の収入は手取り年俸百石以下というように貨幣単位としても使われました。
 日本古来の重包装容器、俵、(イラスト参照)は、収穫後の稲藁(イナワラ)を使用し元祖エコで低コスト。空容器は嵩張らず、通気性も良く、何度でも簡単に再利用が可能です。俵の作り方は、ムシロの両端を結び、円柱状の側面になる菰(コモ)にします。次に片側の開口部を中に折り込み、桟俵(サンダワラ=蓋)を被せます。そして蓋を底にして米を入れ、最後に桟俵をかぶせて縄で結わえて、さらに外装として化粧用のムシロで二重に結わえて米俵の完成です。外国包装容器、樽、麻袋、綿袋は一層構造で、米俵のような二層容器はありませんでした。
「包装」という日本語からもわかるように、包んで装うという洗練された感覚は外国ではあまりない概念です。そして「包装」とは、包むニーズ、容器、物流手段が三位一体となったシステムです。
例えば、米俵は桟俵を蓋として容易に開封できます。そして、米俵は縄がかけられていて、そこに手を掛ければ、容易に持ち上げて運べます。つまり、元祖、把手付き袋と言えるでしょう。さらに米俵が一般的に使われるようになった原因は、容量単位が統一され、広く物流ルートに乗って運ばれたからです。
現在、重包装容器はクラフト紙袋に変わりましたが、クラフト多層紙袋は日本において外国では類を見ないほど進化しています。
米麦用1種袋のように、何度でも封緘、開封ができる独自のスタイルは、ユーザーに優しい和の心のハイテク文化、米俵の伝統が生きています。その自動紙袋紐結束機、3CM-5X-1型のようにユーザーに優しい包装機を作り続けるニューロングは、和の心を持ったメーカーと言うことができます。

 
米俵、五表で二石  



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